Diary of イーグルハウス興業

良いデザインとは、機能・コストパフォーマンスetc...
全てを総合的に考慮して生み出すもの。
デザイナーよがりなデザインでなく、ニーズに合ったデザインをこなすべく日々研究中です。

過去の施工例とともに、“こだわり”の一部をご紹介します。


若者のための“まちなか居住”

南海藤塚ビル405号室リノベーション工事 ’10.6竣工



まず、築40年マンションの改装前後の写真をご覧ください。
[Before]
南海before.JPG南海before2.JPG















[After]
南海居間.JPG南海居間2.JPG南海洗面.JPG










2DKだった間取りを、壁をぶち抜きのワンルームへ変更。
全体的に木目と白で仕上げました。
スポットライトを使うなどメリハリをつけた照明計画により、
限られたスペースの中でも、空間に奥行きがグッと出ます。





南海玄関から見る居間.JPG


















↑これは玄関から見た室内です。
ワンルームといえども、広さがあるので、中央に見える飾り棚を作ることで、
空間も仕切ることができます。
奥に大きな既存のアルミサッシがあります。
今回はカーテンでなく、窓内側にツインカーボという半透明のボードを使った建具を設置しました。
これで断熱性が増し、光は取り込むが無駄なものは見せません。
これは、ビルオーナーの南海プライウッド㈱様の製品を使っています。

南海キッチン上収納.JPGP1080163.JPG

















↑この二枚の写真は、キッチンと玄関の収納です。
収納は既存のものを残し、少しデコレーションを加えた上で
白いペンキで風合いを持たせた“エイジング塗装”という手法で仕上げました。
古い物でも使えるものは残せば、コストダウンにつながります。


現在、高松市中心街には空きマンション・空き店舗が多数あります。
市や色々な企業が“まちなか”を活性化させようと頑張っています。
その一つとして、今回、私どもは≪若者活性化プログラム≫を計画しました。
何だか小難しいようですが、
要は20代・30代の若者にまちなかに住んでもらい活性化を図ろう、ということです。

中心街に居住するイメージは
家賃が高い。部屋が狭い。日当たりが悪い。・・・など
マイナスイメージが先行するかもしれませんが、
実は逆の場合も多く、“まちなか”ならではの安さ&面白さが沢山あります。
特に、趣味やこだわりが多いクリエイティブな方には魅力的だと思います。

都市は、中心街の賑わいと、元気な若い世代なくして成り立ちません。
そのための土台づくりのお手伝いをするのが私どもの役割だと考えています。

改装する、ということ  

H様邸 改装工事 ’10.2竣工

今回、改装したのは若いご夫婦のご実家です。
元々は築年数もかなり経た日本家屋でした。
具体的なご希望はないものの、
お施主様はお洒落なお店のオーナーということもあり、
物に対する感覚はプロフェッショナルです。
いかに改装するか、悩みます。
P1070605.JPGP1070602.JPG

唯一、ご要望があったのは、「和室はそのままにして欲しい」ということ。
昔、お祖母様が大切に使っていたので残しておきたい、とのことでした。
(右写真内の右側が和室です)
和室の建具(障子や襖)はそのまま使用しますので、
新しく改装した部分と、残す所が上手く調和するようにしました。
古い建具は、使い込まれていてとても味があります。
結局、全体の内ほとんどの建具(窓なども)は、以前の物をそのまま利用しました。


P1070562.JPGP1070561.JPG















左写真は、屋外にある洗い場スペースです。
ウッドデッキに続いたこのスペースで、靴なども洗えます。
室内からも眺められるので、
水を張っておくと、床続きにゆらめく水面が見え、ポイントになります。
洗面台は木目の収納とスクエアシンクで、ぐっとモダンな感じに。

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壁は部分的に自然素材である漆喰を使用しました。
光をあてるとビニル素材の壁紙では決して出せない
柔らかな雰囲気になります。

今回の改装で改めて感じたのは、「改装する」ということの意味。
近年、リフォームやリノベーションされる方が増えました。
改装される理由は様々ですが、
根本的に同じなのは、大元の“土台”は生き続けている、ということです。
それは単に、柱や梁などの耐久性・構造計算の問題でなく、
今までその家を守り続けていた“想い”も受け継ぐ、ということです。

お祖母様の好きだった和室・・・。
これからも大切になさってくださいね。

リラックスできるサロンのような眼科  

三木眼科レーシックセンター高松 ’09.9竣工

三木眼科待合.JPG
高松の中心街・瓦町駅ビル9F(高松天満屋内)に新しく眼科医院ができました。
視力回復のレーシック手術を専門とした医院です。
今回は、“眼科ということを感じさせないラグジュアリーな空間”が唯一のご要望でした。

まず我々が大切にしたことは、
緊張をほぐすような、そして、ゆったりとした気持ちになって頂きたいということ。
柔らかい光の間接照明にし、要所をスポットで照らすようにしました。
そして、全体的な壁はアイボリーカラーで統一し、
所々の壁を全くの反対色や異素材にし、アクセントを加えます。
(下写真・TVの壁、木の間仕切りなどがその例です。)

三木眼科モニタリング室.JPG
この木格子でできた部屋は、モニタリングルームです。
手術中の様子を、同行のご家族などがモニターで確認する部屋。
様子をご覧になる方の圧迫感のないよう、
あえて普通の“壁”でなく、木の格子間仕切りにしています。
こうすることで、分離されているが隔離はされていない空間になります。
全体的に見ても、空間の広がりと変化が出ます。

今回の家具は、ソファ、椅子以外すべて
弊社デザインによるオーダーメイドです。

三木眼科内装靴箱とソファ.JPG
この写真の靴箱(写真内、左端)は、丸い穴をたくさん空けたドット模様。
デザイン的にも面白いですが、
穴から中が見えるということでナンバー鍵をつける必要がありません。
その他、手洗い台やテーブルなど、高さやフォルムにこだわりました。
当初、既製品でいく案もありましたが、
なかなか雰囲気に合うものがなく・・・。
オーダー家具は高いイメージがあるかもしれませんが、
そこは私どもの腕の見せ所で、
決して全てが高くなるわけではないのです。

今回の眼科医院では、従来の無機質な医療機関のイメージから抜け出し、
サロンのような、高級感のある落ち着いた空間に仕上がりました。

廃材でアーティスティックに  

しらと菜園 ’09.1竣工

P1050534.JPG
野菜を中心にした和食料理の“しらと菜園”。
設計打合せの際、お施主様から様々なこだわりを聞かせて頂きました。
イメージに、より近づけるようなデザインを・・・。
そこで今回は「和の素材でアーティスティック」をテーマに。
雰囲気だけ“和風な感じ”でなく、
本物の土壁やふすま紙を利用するなど、天然素材にこだわりました。

P1050551.JPG
そして今回、面白い試みにトライ。
カウンター奥の天井・照明隠しとして使用したのが「木の耳」。
これは通常木材を加工する際に出る木材の両端で、
いわゆる“廃材”です。
しかしながら、自然に出来たカーブはとても美しく、
並べてみると波のようです。
これを等間隔に配置し、照明の目隠しに利用しました。
土壁ともよく馴染んでいます。

通常カウンター席とは、背もたれがなく
視線も正面方向に限定されることが多い席です。
だからこそ、座った方の視界に入る物は
なるだけ自然に近い素材を使用し、
癒されるような空間を意識しました。

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