H様邸

 

H様邸 改装工事

  • ’10年2月竣工
  • 設計・施工:㈱イーグルハウス興業

今回、改装したのは若いご夫婦のご実家です。
元々は築年数もかなり経た日本家屋でした。
具体的なご希望はないものの、
お施主様はお洒落なお店のオーナーということもあり、
物に対する感覚はプロフェッショナルです。
いかに改装するか、悩みます。

唯一、ご要望があったのは、「和室はそのままにして欲しい」ということ。
昔、お祖母様が大切に使っていたので残しておきたい、とのことでした。
(右写真内の右側が和室です)
和室の建具(障子や襖)はそのまま使用しますので、
新しく改装した部分と、残す所が上手く調和するようにしました。
古い建具は、使い込まれていてとても味があります。
結局、全体の内ほとんどの建具(窓なども)は、以前の物をそのまま利用しました。

屋外に洗い場スペースがあります。
ウッドデッキに続いたこのスペースで、靴なども洗えます。
室内からも眺められるので、
水を張っておくと、床続きにゆらめく水面が見え、ポイントになります。
洗面台は木目の収納とスクエアシンクで、ぐっとモダンな感じに。

 

壁は部分的に自然素材である漆喰を使用しました。
光をあてるとビニル素材の壁紙では決して出せない
柔らかな雰囲気になります。

今回の改装で改めて感じたのは、「改装する」ということの意味。
近年、リフォームやリノベーションされる方が増えました。
改装される理由は様々ですが、
根本的に同じなのは、大元の“土台”は生き続けている、ということです。
それは単に、柱や梁などの耐久性・構造計算の問題でなく、
今までその家を守り続けていた“想い”も受け継ぐ、ということです。

お祖母様の好きだった和室・・・。
これからも大切になさってくださいね。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です